「支持政党なし」は本当に「誤認投票」を引き起こすのか②(無効票になるべき票を奪っているとの指摘について)
今日のイギリスのEUからの離脱劇、言葉は悪いですが何というか痛快というか。
ガス抜きのつもりでキャメロンさんがうっかり約束しちゃった国民投票で、うっかりEU離脱が決まってしまったわけです。
よほど一般のイギリス国民(庶民)の皆さんはうっぷんがたまっていたのでしょうか。
イギリスではEUにとどまることに対する「国民怒りの声」が結果となって現れました。愚かな選択と言われようが、結果は結果です。こうやって盛り上がれるイギリスがうらやましいくらいです。
さて、今日は昨日の続きで、「最初から無効票にするつもりで、あえて『支持政党なし』と書いたつもりが、意図せず政治団体の『支持政党なし』に一票を投じたことになってしまうのではないか」という問題提起について、本当に簡単ではありますが検証しようと思います。
もし上記の問題提起が正しいのであれば、2014年の衆院選比例区北海道ブロックでは、本来無効になるはずの票が「支持政党なし」に行っているわけですから、その分無効投票の数あるいは率に有意な減少が認められるはずです。たとえばそれまでずっと無効投票率が5%だったのが2%になる、という風にです。
そこで、
からデータを頂戴し、無効投票数および率の推移を表にしてみました。
(参考)2014年衆院選における「支持政党なし」の獲得票数は104,854票。得票率は約4.2%です。
はい、有意な減少は認められません。無効投票率は過去4回の平均をかえって上回るような状況です。
前回の104,854票は、有権者一人ひとりが、自分の意思で投票所に足を運び、自分の意思で投票用紙に記入し、自分の意思で投じた一票の積み重ねであり、決して自らの意図に反して加算された一票ではないと考えます。